2015/03/21

三人三様の流儀 取材ツアー①


6月発売予定の書籍
『住宅建築家・三人三様の流儀』


建築家の中村好文さん、竹原義二さん、伊礼智さんの3人が
住宅設計の仕事について、ただただ語り合うという企画です。


3人がお互いの実例を見学する取材旅行を決行しました。
「京都サロン」のダイニングで











































第1弾は、伊礼さん設計の京都サロン。
松彦建設さんのモデルハウスです。


好文さんと竹原さんは、
伊礼さんの工務店との付き合い方に興味深々。



「設計を真似されることに抵抗はないのか?」



「なぜ、わざわざ工務店を育てるのか?」



「伊礼さんの目指すところは、どこなのか?」



これに対して、伊礼さんは「設計の標準化」による
住宅の質の向上で応えます。




設計力をあげ、質の高い住宅をつくる工務店が増えることは、
日本の住宅にとって幸せなこと。



たとえそれが設計事務所にとって歓迎できないことだとしても。



住宅を取得する年齢も、家族形態も、住まいに対する価値観も、暮らし方も多様化し、
消費者は「家がほしい」と思ったら、「誰に依頼するか」よりも前に「どのような家がほし
いか」についてたくさんの取捨選択を迫られる。
だから自分たちにぴったり合う住宅を建ててくれれば、設計事務所や工務店、ハウス
メーカーといった業態は関係なくなっている。



「どんな住宅をつくるか」で選ばれる時代。



より競争がシビアになっているのかもしれません。




京都サロンは気持ちのよい場所がいっぱいでした。

1階寝室の木製格子の窓と竹原さん




「建具が気持ちええ。触ってって語りかけているようだ」(竹原さん)





2階リビングの窓際に造り付けたソファに座る伊礼さん






















「窓際にはデザインの可能性がまだまだある」(伊礼さん)





ウッドデッキに座っているのは、ライターの金田麦子さん。略して金麦























塀が低いので、座っても遠くの山まで眺められます。





室内から庭を眺める






















造園は荻野寿也さん。砂利で川の流れを表現します。




塗り壁の外観は、端部の仕上がりがとてもきれい




塗り壁と吉野杉で丁寧に仕上げられた京都サロンは、
内も外もやさしい空気に包まれていました。



窓や景色との関係を考えて、塀の高さを変えています











































最後は、好文さんの提案で、塀から顔を出して記念撮影(笑)






















松彦建設さん、ありがとうございました!



次回は、竹原さん設計の101番目の家。
近々、アップしますのでお楽しみに。




京都サロンは、建築知識ビルダーズno.20でも紹介しています。








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